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外道増太の

即売会遠征レポート




1:はじめに


5月28日、大阪の「グランキューブ」と言うところで男性向け同人誌即売会

「コミックコミュニケーション」が開かれました。外道の今回のレポートはこれに参加しての感想です。


2:何故に大阪遠征なのか?


そりゃ外道の住んでいる高知市でも「こみけ」ありますよ。けどね、問題なのは

参加サークルの出す本のジャンルと質

なんですよ。いや、こう言ったほうがいいか。

本を出してくるサークルの絶対数が足りない。

高知県全体で言えば同人サークルの数はかなり多いし、月一ぐらいで高知市のどこかで必ず「こみけ」

やってるという、かなり同人活動が盛んなところではあるんですよ。あるんですが・・・

・・・まぁ、そのほとんどが女性向サークルって言うのはいいでしょう(笑)。問題なのは

本を出してくるサークルがどれぐらいあるのか

です。極端な話、小さな即売会の中には出展サークルのほとんどが便箋とペーパーしかなかったって

話を聞いた日には・・・

・・・まぁ、そんな話を聞いてからは高知の即売会には夏と冬の大型「こみけ」、

「黒潮雑貨」&「つるかめざっか」しか行かなくなりました。

あとは夏の「コミックマーケット」と、夏冬に高知のお隣愛媛県松山市でやっている「コミックシティ」

への遠征ぐらいですか。



けど、今年は冬と春の松山遠征ができなくなり、今年の参加イベントは冬の地元高知のイベントだけ

と言うさびしい状況でした。

「そんなことではだめじゃん!」

と思っても「万難を排しても行きたい!」ってイベントが近場に無かったのは事実。



※さすがに帝都は遠いわなぁ・・・



で、近場で面白そうなイベントを探してネットをうろついたらお気に入りのサークルのリンクの中に

面白そうなイベントを発見。というか、

お気に入りのサークルが多数出ているイベント

があった。それが「コミックコミュニケーション」(以下「こみこみ」)だったのです。

「開催場所は・・・、大阪っ?!」

「行ける。」

人類が生み出した超巨大モニュメント「明石海峡大橋」と四国山地を縦断する「高知/徳島自動車道」は

高知〜大阪間を日帰りで往復することを可能にしていました(大げさな表現だけどこれ真剣)

しかしネックは旅費。往復三万近くかかるのをどうするか・・・。

「ツレを巻き込むしかあるまい。」

と言うわけで参加者を募ることにしました。



まずは高知有数のDDRerで同人友達でもあるYさん。

「『こみけ』行かへん?大阪であるんやけど」

「遠いっス!俺の車で行くのヤですよ!外道さんも知ってるでしょう?!」

※この彼とは過去に一緒に彼の車で 松山遠征を行った際、車が故障して帰りは二人でバスで帰ったことがある(笑)

「俺の運転。車も俺の。条件は高速の料金とガソリン代の頭割り。」

「了承。」



一人目ゲット(笑)



次はやはり同人友達のK君。

「『こみけ』行かへん?大阪であるんやけど」

「遠いなぁ。何で行くんです?」

「俺の運転。車も俺の。条件は高速の料金とガソリン代の頭割り。」

「うーん・・・」

「茶々組(後述)でるよ。」

「覚悟完了。」



二人目もゲット。



もう一人参加を呼びかけたが、その人は期日までに参加表明の連絡が無くキャンセルと判断。

結局3人で行くこととなりました。



3:風(オタク)のたどり着く場所


5月28日AM6:30。外道の一行は高知を出発した。

天気予報では午前中は雨が降りそうとのことだったが、幸いにも雨は降ってなかった。

高速に入る前の会話。

外道 「飛ばせるCDない?」

Yさん「んじゃこれ。」

と言ってYさんがプレイヤーに突っ込んだのは「ダンスマニアエクストラ」。

ノリノリで高速道路とは思えないグネグネ道の高知道をひた走る。



時速120kmくらいでかっとんで行くと前方にゆっくり走るスポーツカーを確認する。

外道 「やばいなぁ・・・」

K君 「何が?」

外道 「面パト(覆面パトカー)かも知れん」

下手に抜くと御用になり兼ねない(笑)。

外道 「もう少し接近するわ」

後方5メートルぐらいに接近。(※危険です)

外道 「大丈夫。只のゆっくり走ってる人や」

Yさん「なんでわかるが?」

外道 「1:一人しか乗ってない」(※速度取締り用面パトは二人乗っているのが普通です)

外道 「2:ナンバーが33」(※普通面パトは88ナンバーです。33ナンバーもあるらしいですが)

外道 「3:無線アンテナが無い」(※パトカーには絶対大きな警察無線用のアンテナがついてます)

外道 「以上の理由から面パトではないと判断した。」

Yさん「・・・俺は警察よりもそういう知識を持っている外道さんのほうが怖いわ・・・」

悪かったな(笑)

そして道が広くなったのを見計らってブッチ。(※高知道は対面交通(!)です)



外道 「燃料ヤバイんで吉野川SAで休憩と燃料補給します。」

Yさん「そこで朝飯食っていいですか?」

外道&K君「食ってなかったんかい!」 (←この二人は食べている)

言うまでも無く朝飯抜きでの「こみけ」参加は自殺行為に等しい。

仕方ないので徳島県の吉野川SAでちょっと長めの休憩をとる。

燃料入れて吉野川SAを出たのは7:50。

外道 「ヤバイなぁ・・・。」

Yさん「どうしたんです?」

外道 「このペースで行くと徳島着が8:30ぐらいになりそうなんですよ・・・」

K&Y「・・・渋滞!」

徳島自動車道徳島インターから徳島淡路自動車道(大鳴門橋&明石海峡大橋)鳴門インターまでは

一般道なのだ。

外道 「神に祈るしかないっすね・・・」

しかし、外道の心配とは裏腹に、徳島〜鳴門間は結構空いていて何の問題も無く鳴門インターに到着。

軽快に流れる「Leaf Vocal Collection」(笑)を響かせ、

外道の愛車VIVIOは大鳴門橋を突破しました。



「Leaf Vocal Collection」の最後の曲が終わったあと。

外道 「ほかにないっすか?」

Yさん「とっておきがありますよ」

といってYさんはCDの取替えを行う。

Yさん「まあ聞いてください。」

そして流れてきたのは・・・

やたら男らしい「ラジオ体操の歌」。

外道 「まさかこれ・・・『不気味社』(後述)の・・・?」

Yさん「正解っス」

外道 「また濃ゆいCDを・・・」

重低音のボーカルを響かせながら淡路島を縦断し明石海峡を突破。

ついに本土上陸を果たした外道一行。

時刻は9時30分。イベントの開場まであと1時間30分です。



4:コミックコミュニケーションへようこそ!


大阪市内に入った時は10時を過ぎていました。

しかし、市内に入ればこっちのもの。会場の「大阪国際会議場グランキューブ」は

神戸よりとの情報だったからです。

実際、大阪名物の一方通行でぐるんと遠回りをしたけれども、10:20には駐車場に車を入れ、

会場には10:30に到着。正味4時間。休憩で時間をだいぶ取ったので実質3時間半てところでしょうか。

会場にはすでに数百人の行列ができてます。さすがに参加スペース数500のイベント、

コミックマーケットほどのものではないです。



しかし気になったのは会場への入場方法。

建物の4階とのことだったからです。

外道 「どうやって入場させるんだろう?」

スタッフ「数十人ずつに分けてエスカレーターで入場します。」

外道「本気ですか?!」

エスカレーターによる入場は一歩間違えれば機械の停止や最悪事故で人死にがでかねません。。

しかし今回がはじめて行われるイベントにもかかわらず、スタッフは見事に参加者をさばききり、

開場が10分ほど遅れるというトラブルこそあったが、外道たちは11:40には会場入りを果たしました。

開場から入場まで1時間以上かかるコミックマーケットとはやはり違いますね。



会場にて財布の中身を確認。

金が無い・・・!

2万円用意して万全と思っていたのですが、片道ですでに一万以上消費しており、

財布の残りは7千円。しかも一通り回って驚いたのは

「こみこみ」参加サークルの本の質の異常なまでの高さ。

ほしい本がいくらでもあります。

「これはいかん!どこか銀行かATMはないか?!」

と思ってもこの会場の近くには何も無い・・・(血涙)

友人に頼まれた本もあったため、外道は泣く泣く欲しい本の半分をあきらめる羽目に。

カタログを事前に入手できなかったと言うのもありましたが、

これほど質の高い「こみけ」だった事は完全な計算外でした。

ついでに金融機関の無さも(苦笑)



あと、会場についてですけど、まるでホテルの宴会場みたいな絨毯敷き。当然のように

飲食禁止

でした。差し入れを持ってこられても食べられないサークル参加者・・・。

かわいそうとしか表現できないです。

あと通路が狭い。主催者側曰く、「消防局の指導する保安距離は十分にとってある!」

とのことでしたが、この雄度の高いイベントではそれでも不充分と感じました。

頼むから次の会場は広いところにしてください。まじで。

結局会場には1時間ほど滞在し、13時前には撤収していました。



その後外道一行は梅田(正確には茶屋町)のチルコポルトを「見学」。

「ダンスマニアックス」がおいてあったらやっていこうって話をYさんとしてたんですが、

ロケテストは一週間前に終了との事。ほかにロケテストらしい機械はまったく無かったので

残念でなりませんでした。



で、梅田から日本橋の電気街に行こうとしたのですが、

梅田の駐車場から道路に出るのに40分以上かかり、日本橋の電気屋で働いてる友人に

会う約束をしていた外道はあせりまくり。結局約束の時間から一時間遅れて友人に会えました。

その日仕事だった友人に今日の「収穫」を手渡し、彼の店で代金あと払いで某ゲームを購入(笑)。

そして大阪を6時過ぎに撤収となりました。

YさんとK君は疲れて寝てしまい、帰りは特に面白いネタも無いまま高知着となりました。

高知到着後、K君が金を使いきった外道に飯をおごってくれたのが唯一のネタか?(苦笑)



5:戦い済んで日が暮れて


今回の「こみこみ」は本当に悔いの残るイベントでした。

会場の下見、金、参加サークル。

すべてにおいて準備不足でした。

どうやら外道はまだまだ修行不足のようです。

しかし人間は経験して学習する生き物。

次回があれば外道はコミックマーケットに准ずる重装備で挑みます。

ぜひとも次回もやって欲しいイベントでした。

できたら次はもっといい会場でお願いします(爆笑)。



最後に、今回回ったサークルさんのリストと簡単な紹介をしてレポートを終わります。



※外道が回ったサークルさんのリスト(敬称略、50音順)

田舎工房
ゲーパロ・漫画パロ系。リーフのキャラでファイブスターストーリーズのパロをやっている
すごいところ。しかも絵がうまいし(笑)。次回作はカノンのキャラでFSSやるそうで・・・。
でかでかと飾られてた黒騎士のコスプレ(?)舞が異常にはまっていました(笑)

○急電鉄(○急メディアディストリビューションズ)
後述の「日鉄連」さんに委託していたサークルさん。鉄道系サークルなんですけど・・・。
阪急電鉄(大阪にある私鉄)舞台に『頭文字D』のパロディやる、その名も「電車でD」なんて本を
出してきたとんでもないサークルさん。ちなみに「おうきゅうでんてつ」と読むそうな。

こあだんぷと
げーぱろ・CG系。元々大阪の友人がこのサークルさんのCG集を買ってきてくれと言っていたので
現地でみて自分の分まで買ってしまったという・・・。今はカノンがメインのご様子。

初心の会
ゲーパロ・アニパロ系。通常は後述の「茶々組」さんと合同本を出していますが、ここオリジナルの
本もかなりイケてます。昔は島中の「知る人ぞ知る良サークル」でしたが今や壁際大手サークルと
なってしまいちょっと残念です。

茶々組
ゲーパロ・アニパロ系。もう超有名サークル。健全系でありながらコミックマーケットで壁際を
数年に渡り死守するその実力はすばらしいの一言。ちなみに外道が6年前に初めてコミック
マーケットに行った際一番はじめに手にしたのがここの本でした。

日鉄連
鉄道系。正式名称「社団同人日本鉄道研究団体連合会」(な、ながい・・・)。マイナージャンルのはずの
鉄道系で行列ができたと言うある意味伝説を作ったサークルさん。大体出した本の名前が
「鉄道フェチ」「鉄道フーリガン」「鉄道ファシスト」って・・・。センス最高(爆笑)。

猫乱舞
ゲーパロ・アニパロ系。女の子とメカとレズに非常にこだわる。こだわりすぎてメジャーになれないんじゃ
ないかって気がするくらい。ちなみに18禁ものもやってるけど今回はその手の新刊はありませんでした。

不気味社
音楽系。男らしいテノールやバスの美声ボーカルで「一休さん」やら「魔法使いサリー」などを
歌いあげたCDを売っている恐ろしいサークルさん。ここのもっとも恐ろしい点はなんと
JASRAC(日本音楽著作権協会)にきちんと許可を得てCDを出している点である!(笑)

んじゃめな本舗
ゲーパロ系。「ときめも」や「こみぱ」の同人誌を出しているのですが・・・中身は・・・
「グラップラー刃牙」や「カイジ」や「ドラゴンボール」のパロをふんだんに使った
脳みそが一撃で焼ききれそうな特濃ネタがてんこ盛り。濃すぎてクラクラきます。



ああー!成人向けサークル回れなかったのがいまだ悔やまれるー!(爆死)





BY 外道増太 (地獄瓦斯燃料)