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イベントへ行こう

〜我行くはヲタクの海〜






4月23日のこみっくパーティに行ってまいりました。かねがねイベントなるものに行ってみ

たかったので念願かなって嬉しい限りです。やはりこの世界に入ったのなら一度は見て

みたいですから。しかし、この好奇心が刻の涙を流させることになるのですが…。




・前日


それまで行く気など全くなかったのですが、なぜか行く事になりました。しかし、調べて見

るとパンフレットがないと入れない。当然のようにカタログを買ってないのでちょっと困りま

した。この時に「カタログないから行かない」と思えばよかったのですが・・・。なお、その日

のチャットでコミケ経験者の方から「イベントは戦場だよ」と怪しげな言葉を賜りましたが、

まるで無知の俺はそれでも余裕を持っていました。まさに知らぬが仏です。




・行くまで


カタログを持っていないため秋葉で買って行く事にしました。しかし、メイトもゲマズも売り

切れで手に入れる事が出来ませんでした。仕方がないので現地で買うことにしてそのまま

ビックサイトに向かいました。ゆりかもめの中ではまだまだそれらしき人間はおらず、安

心しきっていました。そして、12時を回った後に会場のビックサイトに着きました。




我行くはヲタクの海



すでに12時を回っていたので並ぶ事なくすんなりは入れたのですが、いざ会場に入って

見るとそこには信じられない数のヲタク達が肉の壁を作っていました。ヲタク、ヲタク、ヲタ

ク、と決して狭くない会場がヲタクで埋め尽くされており、普通の人間では入ることすら許

されない空気が流れていました。この場合の「ヲタク」というのはもちろん、ちょっとアニメ

やギャルゲーが好きで〜その延長で来ちゃった♪ というほのぼのとしたレベルではなく

ヲタク以外の何者でもない圧倒的な力の持ち主の事を言います。たった一人で一般人を

引かせる事ができ、何もしないで立っていてもヲタクだと言うことが一発で分かるというそ

んなレベルです。イメージとしては同級生2に登場する長岡芳樹を思い浮かべてくれれば

分かりやすいと思います。芳樹で会場が埋まっているのです。一人でもビグザム級だとい

うのに、それが量産されて一ヶ所に配置されているのです。まさに「圧倒的じゃないか…」

という凄まじいほどの威力でした。そんな肉の壁を目の当たりにして早くも俺は「おうち帰

りたい…」と泣き言を言っていましたが、ここまで来て帰るわけにも行かずとりあえず中に

入ってみました。が、やはりそのプレッシャーに耐えきれず5分で外に逃げ出してしまいま

した。その後、友人に電話で現地の状況を報告し、泣き言をいい、再び入場。しかし、た

かが数分で免疫が出来るほどやわな状況ではなく結局壁に沿って歩くだけで中まで入る

ことは断念。あの肉の壁を突破できなければ前には進めないのですが、その圧倒的な肉

厚の前に俺は改めて自分がちっぽけな存在であることを思い知らされるのでした。このま

まではどうにもならないと思い、先行して入場しているはずの同士に電話を入れ助けを求

めました。しかし、ミノフスキー粒子濃度が濃いためか、なかなか思うように会話が出来

ずこれも断念。だからと言って奥へ進む事も出来ず周りをうろちょろして時間をつぶし再

び同士に電話をして、なんとか合流する事に成功。その後は空いて来た事もあってなんと

か中までは入れ、同人誌即売会の雰囲気を少しだけ味わう事が出来ました。もちろん、

本当の雰囲気を味わいたかったらもっと早くに会場入りしなければならないのですが、俺

のようなちっぽけな人間には少しばかり無理があるので…。



それにしても、よくもまあ、あそこまですごい人間をそろえたものですね。日本中のヲタク

をかき集めて一ヶ所に詰め込んだような気すらしてきました。こみパでこれですから、コミ

ケなんて言ったらものすごいんでしょう…。あれ以上の肉厚を想像するなんて恐ろしくてし

たくありませんが、きっとすごいんでしょう。一応私も学校が秋葉の近くにあるので毎日の

ように秋葉に通いヲタクに対して免疫をつけたつもりだったんですがまるで甘かったです。

あれに較べたらゲーマーズなんてアニメイトみたいなものです。本当に凄まじいプレッシャ

ー、オーラ、波動を撒き散らしながら己の力を見せ付けていました。そして、俺のような一

般人にギャルゲーの知識を装備させたような人間はそのあまりの威力にただただ圧倒さ

れるばかりで同人誌即売会に行ったにもかかわらず一冊も同人誌を買わずに同士を置

いて逃げ出してしまいました。これほど「逃げ出す」という表現がぴったりなのもないほど

の逃げ出しっぷりでした。すいませんでした。俺が悪かったです。もう勘弁してください…。

という感じでゆりかもめに乗って行きました。しかし、その日は厄日なのか通常の3倍くら

いの体積を持った御仁が前に座り、追い討ちをかけてくれました。く、臭いよ〜(涙)

しかも、ゆりかもめ止まるし。なんだってこんな時に事故! と己の運のなさに刻の涙を

流していました。



心の壁



同人誌一冊も買わないで逃げ出したと言うと何しに行ったんだ! とお叱りを受けるかも

しれませんが、本当にすごかったんです。すごい厚くて、濃くて、ダメで…。自分がちっぽ

けな存在だと言う事を痛感いたしました。本買おうにも机の周りにATフィールドが張って

あって近くまで行けないのです。同じオーラで中和しないと突破できない。いや、あの会場

にいるヲタクな方々自身が一般人に対してATフィールドを張っている気がしました。あれ

を中和してこそ本物のヲタクなのでしょうが俺には無理です。無理過ぎ。無茶かもしれな

いけど無理ではないわ。ではなく、無理です。




隊長機



あの、なんで(見た目が)濃い人ってバンダナ巻いているんですか? 何かの印なんです

か? あれってもしかして上級者はバンダナ巻いて良いルールなんですか? 隊長機な

んですか。トサカの代わりにバンダナなんですか。ものすごい威圧感があったんですけ

ど。圧倒的です。怖いって。肉の壁の最前列にバンダナ(隊長機)がいたりするとそれだ

けで後退したくなります。ていうか、実際後退したんですけどね。実力差がありすぎまし

た。俺なんて、MSにすら乗ってないレベルです。ノーマルスーツすら…。



女の子



もしかしたら、女の子も来ているのかな〜、などと淡い期待を抱いて行ったんですけど、

全然いないじゃないか! いても紙の中じゃないか。厚みがないぞ。お、厚みがある、3次

元だと思ったらフィギアじゃないか。フィギアじゃない、3次元の女の子はほとんどコスプレ

しているし、コスプレしてない女の子は数えるほどしかいなかったぞ。まあ、良いんだけど

ね。それどころじゃなかったし。肉の壁が〜〜(涙)

でも、コスプレしている女の子可愛かったです。やっぱ制服ですよね〜。唯一ほっとした

瞬間でした。あれでコスプレ不可だったらそれこそ何しに行ったんだろうと思うところで

す。次行く時はデジカメ持って行こうかな。



次回こそ



今回は初めてのイベントという事で圧倒されただけでしたが、次回はもっと積極的に参加

したいです。本買ったり、早くに会場入りしたり。まずは肉の壁に免疫つけないとな。

次こそ頑張るぞ。『がんばるの』 次はどのイベントだろう…。





〜用語解説〜


・ビクザム

ガンダムに出てくるモビルアーマー。圧倒的な強さを誇った。


・ATフィールド

エヴァネタ。バリアだと思えば…(適当)


・MS

モビルスーツ。


・ノーマルスーツ

ガンダムネタ。宇宙服だと思えば…(適当)


・隊長機

やはりガンダムネタ。隊長機は頭にトサカをつけていた。詳しくはガンダム見てください。


・ゲーマーズ

秋葉のゲーマーズしか知らないのですが、とにかくヲタクな方々がたくさんいらっしゃる場

所。女の子比率はすこぶる低い。通いつめれば濃くなれるかも。手っ取り早くヲタクを見

たければここに来てください。なんか濃い人が群を成しています。


・アニメイト

おそらく一番有名なアニメショップ。ギャルゲーではなくアニメという点がポイント。

休日には女子中学生がたくさん来店し、店内はとっても華やかな雰囲気になる。何となく

ヲタクがたくさんいそうなイメージがあるがゲーマーズに較べたら全然普通である。アニ

メ・マンガを主力にしているので一般人もそれなりにいるし。メイトを「濃い」言っているよう

ではイベントには行けません。慣れれば普通ですメイトは。制服着た女の子(コスではなく)

が店内にいる時点でゲーマーズとは違います。






内輪ネタ入ってしまうんですけど、途中で合流して、最後に俺が置いて帰っちゃった同士

が、なんかこのイベントで覚醒してしまったらしく、凹んでいる俺とは対照的にすごい張り

きっちゃって、いや、壊れちゃって…。「なんてここは良い場所なんだ…」と言い出すかと

思うと「やっと居場所を見つけた」と怪しい発言をしてついには、

「僕はここにいたい」

と叫び出す始末。本当、どうしようかと思いましたね(苦笑)

頼もしい限りです。次も俺は彼と一緒にイベントに参加す予定。俺も彼に続けとダメにな

れるんでしょうか?  一緒に行く人募集中です〜。見た目濃くない人が良いな…。





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